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外壁塗装の工程を写真で解説:下地処理が9割と言われる理由

社長

外壁塗装の耐久性や仕上がりを左右するのは、塗料の種類だけではありません。実際には、塗装前に行う「下地処理」の品質が、塗膜の密着性や劣化スピードに大きく影響します。

塗装業界では、「外壁塗装の品質は下地処理で9割決まる」と言われるほど、下地処理は重要な工程です。高圧洗浄による汚れの除去、ひび割れ補修、古い塗膜のケレン作業などを適切に行うことで、塗装本来の性能を長期間維持しやすくなります。

一方で、下地処理が不十分なまま塗装を行うと、施工後数年で塗膜の剥がれや膨れ、ひび割れなどの不具合が発生するケースも少なくありません。そのため、外壁塗装では「どの塗料を使うか」と同じくらい、「どのような工程で施工するか」を確認することが重要です。

この記事では、外壁塗装の工事工程を順番にわかりやすく解説します。各工程の目的や必要性、省略した場合に起こりやすいトラブルについても紹介していますので、外壁塗装を検討している方はぜひ参考にしてください。

外壁塗装の全工程を「流れ」で理解する

外壁塗装は、単に塗料を塗るだけの工事ではありません。複数の工程を順番に行うことで、塗装の耐久性や仕上がりが決まります。一般的な30坪前後の戸建て住宅では、工事期間は7〜15日程度が目安です。

工事は、近隣への挨拶から始まり、足場設置・高圧洗浄・下地処理などの準備工程を経て、下塗り・中塗り・上塗りへと進みます。最後に付帯部の塗装や完了検査を行い、足場を解体して工事完了となります。

それぞれの工程には重要な役割があり、見えない部分の丁寧さが、塗装の持ちや仕上がりの差につながります。ここからは、実際の工事の流れに沿って、各工程の内容や注意点を見ていきましょう。

工事前の近隣挨拶——業者任せにしない理由

工事が始まる前に、まず近隣への挨拶を行います。

足場の設置・解体時の音、高圧洗浄の水しぶき、塗料の臭いなど、塗装工事では周囲への影響を避けることができません。そのため、事前に工事内容を説明しておくことが、近隣トラブルの防止につながります。

近隣挨拶は、基本的には塗装業者が対応しますが、可能であればご自身も同席することで、より丁寧な印象となり、近隣の方にも安心感を持ってもらいやすくなります。

また、近隣挨拶をどれだけ丁寧に行うかどうかは、業者の対応姿勢を見極めるポイントのひとつにもなります。

足場設置——工事品質を支える「土台」(半日~1日)

足場は、職人が安全に、そして安定した姿勢で作業をするために欠かせないものです。足場が不安定だと、細かな作業がしにくくなり、塗りムラや塗り残しの原因にもつながってしまいます。

また、足場には飛散防止ネット(メッシュシート)を設置し、塗料や高圧洗浄の水が防ぎます。

足場は、一般的に1mあたり1㎡あたり600〜800円程度で、30坪前後の戸建て住宅では、15〜25万円程度が目安です。

足場は、工事全体の「土台」となる部分です。そのため、組み方やネットの張り方が不十分だと、作業のしやすさや仕上がりに影響することがあります。細かい部分ですが、工事の丁寧さがわかりやすいポイントのひとつです。

足場期間中に施主ができること

足場が設置されている期間は、工事の進み具合を直接確認できるタイミングです。

毎日の作業内容を写真で報告してくれる業者であれば安心感がありますが、お客様ご自身でも時々現場の様子を確認しておくことで、工事の進行状況がより分かりやすくなります。

実際に現場が確認されているという意識があることで、作業もより丁寧になりやすい傾向があります。

高圧洗浄——「汚れた面に塗っても剥がれるだけ」(半日~2日)

高圧洗浄は、外壁や屋根に付着した汚れ・カビ・コケ・古い塗膜の粉などを、水圧で洗い流す作業です。専用の高圧洗浄機を使用し、水圧はおよそ110〜150kg/cm²程度で行います。

一般的な戸建て住宅では、丸1日程度かけて丁寧に洗浄します。

汚れが残ったまま塗装すると、どれだけ高性能な塗料でも塗装面にしっかりと密着せず、早期の剥がれや膨れにつながることがあります。

そのため高圧洗浄は、見た目を整えるだけでなく、塗装を長持ちさせるための重要な下地づくりの工程といえます。

高圧洗浄を手抜きされると何が起きるか

高圧洗浄は見た目を整えるだけでなく、塗装の密着性を左右する重要な工程です。そのため、洗浄時間が極端に短かったり、十分に行われていない場合には、仕上がりや耐久性に影響が出る可能性があります。

施工直後の外観だけでは洗浄の十分さを判断することが難しく、不具合が現れるのは数年後になるケースもあります。そのため、工程表で高圧洗浄に1日程度が確保されているかどうかを事前に確認しておくと安心です。

カビ・コケが深い場合はバイオ洗浄も有効

通常の高圧洗浄では取り切れない深いカビや藻の根には、専用の防カビ洗浄剤(バイオ洗浄剤)を併用する方法が有効です。

特に袖ケ浦市のように沿岸部や湿気の多い地域では、カビや藻が外壁の内部まで入り込んでいるケースもあります。そのため、汚れの状態に応じて洗浄方法を検討することが大切です。

高圧洗浄時の屋根特有の注意点

屋根の高圧洗浄では、屋根材の状態に合わせて水圧を調整する必要があります。特に、スレート屋根は経年劣化によって表面がもろくなるため、強すぎる水圧をかけると屋根材を傷める恐れがあります。

また、コケや藻が深く根を張っている場合は、高圧洗浄だけでは完全に除去できないこともあります。湿気が多い地域では発生しやすいため、状況によっては防カビ洗浄剤の併用を検討することが重要です。

高圧洗浄後は十分な乾燥時間が必要

高圧洗浄後に乾燥が不十分なまま塗装を行うと、内部に残った水分の影響で剥がれや膨れが発生する原因になります。

特に屋根は外壁よりも水分が抜けにくい構造のため、乾燥時間の確保がより重要になります。そのため、工程表で洗浄後に十分な乾燥期間が設けられているかどうかを確認しておくことが大切です。

棟板金(むねばんきん)の確認・補修——塗装前に必ず点検が必要な部位(1日)

棟板金とは、屋根の頂上部分に取り付けられている金属板で、屋根内部への雨水の侵入を防ぐ役割があります。

この部分は、日々の気温変化による膨張・収縮を繰り返すことで、固定している釘が徐々に浮いてくることがあります。一般的には築7〜10年頃から不具合が見られやすくなります。

釘の浮きを放置すると、隙間から雨水が入り込み、内部の木材が腐食する原因になります。さらに進行すると、強風や台風の際に棟板金が飛散する危険もあります。

特に千葉県袖ヶ浦市をはじめとした内房エリアでは、台風や強風の影響を受けやすく、劣化の進行が早まる傾向があるため注意が必要です。

棟板金の補修内容と見積書での確認ポイント

屋根塗装の前には、棟板金の固定部分に緩みや釘の浮きがないかを確認し、必要に応じて補修を行います。

一般的には、浮いた釘をそのままにせず、より固定力の高いステンレス製ビスへ打ち替えたうえで、釘頭やビス周りをシーリング材で防水処理します。ビスは釘よりも抜けにくく、強風や温度変化の影響も受けにくいため、より安定した補修方法とされています。

劣化が軽度であれば補修で対応できますが、腐食が進行している場合には棟板金そのものの交換が必要になることもあります。

沿岸エリアは棟板金の腐食が早まりやすい

千葉県袖ヶ浦市のような東京湾沿岸の地域では、潮風に含まれる塩分の影響により、金属部分の腐食が内陸部よりも進行しやすい環境にあります。

棟板金は屋根の中でも風雨の影響を直接受ける部位のため、わずかな錆から劣化が進行し、固定力の低下につながるケースも少なくありません。

こうした環境では、塗装前の段階で錆の有無や進行状況を確認することが重要です。軽度の錆であれば塗装で対応できる場合もありますが、腐食が進んでいる場合には、塗装ではなく棟板金そのものの交換が必要になることもあります。

下地処理・下地補修——「この工程が9割を決める」理由(1日~2日)

下地処理は、外壁塗装の仕上がりと耐久性を大きく左右する、最も重要な工程のひとつです。

塗装前の段階で、ひび割れ補修・コーキング補修・古い塗膜や錆の除去などを行い、塗料がしっかりと密着できる状態を整えます。

この下地づくりが不十分なまま塗装をしてしまうと、どれだけ高品質な塗料を使用しても、本来の性能を発揮できません。

また、この工程は塗装後には見えなくなってしまうため、仕上がりだけでは良し悪しが判断できず、手抜きが起きやすい工程でもあります。

ひび割れ(クラック)補修——幅と深さで補修方法が変わる

外壁のひび割れは、幅や深さによって補修方法が異なります。幅0.3mm未満の細いヘアークラックであれば、弾性のある下塗り材(微弾性フィラー)を塗り込むことで対応できます。

一方、幅0.3mm以上の構造クラックの場合は、ひび割れ部分に沿って電動工具でU字に切削し、その後シーリング材を充填する「Uカットシール工法」が一般的な補修方法です。

これらの補修を行わずに塗装だけを重ねてしまうと、ひびの内部に水分が入り続け、塗膜の剥がれや劣化を早める原因になります。

コーキング(シーリング)の打ち替えvs増し打ち

サイディングの目地や窓まわりには、雨水の侵入を防ぐためにコーキング(ゴム状の防水材)が施工されています。このコーキングも、経年劣化によってひび割れや硬化が起こり、防水性が低下していきます。

補修方法には「打ち替え」と「増し打ち」があります。「打ち替え」は、既存のコーキングをすべて撤去し、新しく充填し直す方法です。古い材料を残さないため、防水性・耐久性をしっかり回復できるのが特徴です。

一方「増し打ち」は、既存のコーキングを残したまま上から新しい材料を重ねる方法です。費用は抑えられますが、下地の劣化が残るため耐久性は打ち替えより劣ります。

そのため、基本的には「打ち替え」が推奨され、増し打ちは劣化が軽微な場合などに限定して行われます。見積書に「コーキング打ち替え」と明記されているかどうかは、工事内容を判断するうえで重要なポイントです。

スレート屋根のひび割れ補修——踏み割れリスクも考慮する

スレート屋根は、セメントを主原料とした薄い板状の屋根材で、経年劣化によってひび割れが発生しやすい特徴があります。

ひび割れを放置すると、そこから雨水が内部に浸入し、防水シートや下地材の劣化・腐食につながるため、塗装前に専用の補修材で適切に補修を行う必要があります。

また注意したいのが、劣化が進んだスレート屋根は非常にもろくなっており、職人が歩いただけでも割れてしまうケースがある点です。そのため、屋根材の状態を見極めながら、踏み位置や荷重に配慮し、安全に作業できる施工経験のある業者かどうかも重要なポイントになります。

ケレン作業——旧塗膜と錆を落とす「密着の準備」

ケレン作業とは、サンドペーパーや研磨布、サンダー(電動工具)などを使用し、外壁や鉄部の表面に付着した旧塗膜・錆・汚れを削り落とす下地処理の工程です。

この作業は、塗料の密着性を高めるために欠かせない工程で、「目荒らし」とも呼ばれます。あえて表面に細かな傷をつけることで塗料の付着力を高め、塗膜が剥がれにくい状態をつくります。

特に鉄部(手すり・シャッターボックスなど)では、このケレン作業の丁寧さが仕上がりと耐久性を大きく左右します。錆を十分に除去しないまま塗装をしてしまうと、一時的にはきれいに見えても、短期間で錆が再発するケースが少なくありません。

そのため、適切にケレンで表面を整えたうえで錆止め塗料を下塗りすることが、鉄部塗装の寿命を決める重要なポイントになります。

縁切り(タスペーサー)——スレート屋根塗装で「絶対に省いてはいけない」工程

スレート屋根では、縁切りを省略すると雨漏りにつながる可能性があります。スレート屋根は、屋根材同士の重なり部分にわずかな隙間を設けることで、内部に入り込んだ雨水や湿気を外へ逃がす構造になっています。

しかし、塗装によってこの隙間が塞がれてしまうと、水分の逃げ場がなくなり、屋根内部の腐食や雨漏りの原因になります。この排水経路を確保するために行うのが「縁切り」です。

現在は、専用部材である「タスペーサー」を使用する方法が主流となっています。屋根材の隙間に差し込むことで物理的に空間を確保できるため、従来の手作業よりも安定した施工が可能です。

見積書に「縁切り」または「タスペーサー工法」と記載されているかは、工事内容を確認するうえで重要なポイントです。

■タスペーサーが「縁切りの主流」になった理由

縁切りの方法には、大きく分けて2種類あります。ひとつは、塗装完了後にカッターや皮スキを使って隙間を切り開く「手作業による縁切り」です。もうひとつが、下塗り後に専用部材「タスペーサー」を差し込む方法です。

従来の手作業には、塗料が乾く前に作業すると隙間が再び塞がれてしまうことや、作業時に仕上げ塗膜や屋根材を傷つけてしまうリスクがありました。

一方タスペーサーは、下塗り後に差し込むだけで隙間を安定して確保できるため、施工ムラや再密着の心配が少なく、現在では主流の工法となっています。

一般的なスレート屋根では、1枚につき両端から2個ずつ設置する「ダブル工法」が標準で、80㎡程度の屋根では約800個前後を使用します。費用の目安は、作業費込みで約3万円前後です。

■タスペーサーが不要・使えないケースもある

ただし、「すべてのスレート屋根にタスペーサーが必要」というわけではありません。たとえば、屋根材の重なり部分にすでに4mm以上の隙間が確保されている場合は、縁切り自体が不要となることがあります。

また、屋根の勾配が緩い場合や、劣化が進んでいて屋根材を持ち上げると破損するおそれがある場合には、タスペーサーを使用できないケースもあります。

このように、屋根の状態によって最適な縁切り方法は異なります。そのため、施工前には必ず現地で状態を確認し、それぞれの状況に合った方法を選ぶことが重要です。

なお、この工程は施工後に外から確認しにくく、実施の有無が分かりづらい部分でもあります。見積書に「縁切り」または「タスペーサー工法」の記載があるかを確認し、どの方法で対応するのか事前に業者へ確認しておくと安心です。

養生——「塗らない場所を守る」細かな作業(1日)

養生とは、塗料が付着してはいけない窓・ドア・エアコン室外機・植栽・車などを、ビニールシートやマスキングテープで保護する作業のことです。

見た目には地味な工程ですが、仕上がりの美観を左右するだけでなく、塗料の飛散による近隣トラブルを防ぐ役割もあります。

特に、窓枠の際や換気口の周りなど、細かな部分まで丁寧に養生されているかどうかは、施工の品質を見るひとつのポイントです。こうした細部の仕上がりには、作業全体の丁寧さが表れやすくなります。

養生中の生活上の注意点

養生中は窓の開閉がしづらくなったり、塗料の臭いが室内に入りやすくなったりすることがあります。また、エアコンの室外機まわりも養生されるため、使用に制限が出る場合があります。

そのため、生活への影響もある程度あるため、事前に工程や期間を確認しておくと安心です。

下塗り——上塗り塗料を「接着」する最初の塗装(1日)

下塗りは、外壁と仕上げ塗料をしっかり密着させるための下地づくりの工程です。

これを省略したり不十分なまま中塗り・上塗りを行ってしまうと、塗膜が外壁材にうまく定着せず、短期間で剥がれが発生する原因になります。下塗りに使用する塗料には主に3種類あり、それぞれ役割が異なります。

シーラーは吸い込みの多い外壁材に浸透し、下地との密着性を高めるための塗料です。フィラーは表面の凹凸やヘアークラックを埋めて、平滑な下地をつくる厚膜タイプです。プライマーは金属などに使用され、素材と塗料の密着性を高める役割を持ちます。

外壁材の種類(モルタル・サイディング・ALC・金属など)や劣化の状態によって、適切な下塗り材は異なります。選定が適切でない場合は、上から塗り重ねても密着不良が解消されないことがあります。

下塗りを見極めるポイント

見積書に「下塗り一式」とだけ記載されている場合は、使用する塗料が分からないため注意が必要です。下塗りは仕上がりや耐久性を左右する重要な工程のため、どのメーカーのどの製品を使用するのかまで確認しておくことが大切です。

また、外壁材の状態に応じて適切な下塗り材を選定できているかどうかは、施工品質を見極めるポイントのひとつです。選定が適切でない場合、上塗りを重ねても塗料がしっかり密着せず、早期の剥がれにつながることがあります。

中塗り・上塗り——「3回塗り」が標準である理由(2~3日)

中塗りと上塗りは、仕上げ塗料を2回に分けて塗り重ねる工程です。

一般的な外壁塗装では、下塗り・中塗り・上塗りを行う「3回塗り」が標準的な施工方法とされています。

仕上げ塗料を1回で厚く塗ろうとすると、乾燥不良や塗りムラが起きやすくなります。そのため、2回に分けて塗り重ねることで、均一で耐久性のある塗膜に仕上げていきます。

乾燥時間を守らない業者に注意する

塗装では、各工程ごとに塗料を十分に乾燥させる時間を確保することが重要です。乾燥が不十分なまま次の塗装を行うと、塗膜の剥がれやひび割れなどの不具合につながることがあります。

一般的には、塗装工程だけでも2〜3日程度かかるため、極端に短い工期の場合は、工程が適切に行われているか確認しておくと安心です。

中塗りと上塗りの色を変える理由

業者によっては、中塗りと上塗りをあえて少し違う色で塗装することがあります。

これは、塗り残しを防ぎ、各工程が適切に行われているかを分かりやすくするための工夫です。施工写真でも工程ごとの違いが確認しやすくなるため、3回塗りを把握しやすいというメリットがあります。

一方で、色の差が大きすぎる場合は、年数の経過によって上塗りが劣化した際に、中塗りの色がうっすら透けて見え、色ムラのように感じられることがあります。

また、色を分けることで塗料を別々に用意する必要があるため、塗料ロスや費用増につながるケースもあります。

そのため、色分けはあくまで施工状況を確認しやすくするための工夫のひとつです。色を変えているかよりも、適切な工程と塗布量を守って丁寧に施工されていることが大切です。

付帯部塗装——「外壁だけ綺麗」では意味がない(1日~2日)

付帯部とは、雨樋・軒天・破風板・帯板・窓枠・シャッターボックスなど、外壁や屋根以外の部分を指します。

これらの部分も紫外線や雨風の影響を受けるため、時間とともに色あせや劣化が進みます。そのため、外壁塗装とあわせてメンテナンスを行うのが一般的です。

外壁だけをきれいに仕上げても、付帯部に劣化が残っていると、建物全体が古く見えてしまうことがあります。逆に付帯部まで丁寧に塗装することで、建物全体に統一感が生まれ、仕上がりの印象も大きく変わります。

また、付帯部には金属部材も多く、錆や腐食を防ぐ役割もあるため、美観だけでなく耐久性の面でも重要な工程です。

見積書に付帯部塗装が含まれているか、どこまでが塗装範囲になっているかも事前に確認しておくと安心です。

点検・手直し・完了検査——足場解体前に施主が立ち会う(1日)

全ての作業が終了したら、まずは業者によって塗り残しや塗装に不備が無いか等の点検が行われます。

さらに足場を解体する前に、施主と業者が一緒に仕上がりを確認する「完了検査」も行います。足場があるこのタイミングであれば、高い場所や細かな部分まで実際に目で見て確認することができます。

完了検査の際には、「塗り残しがないか」「色ムラがないか」「付帯部がきれいに仕上がっているか」「コーキングに不具合がないか」といった点を中心に確認します。

「たぶん大丈夫だろう」と流してしまうのではなく、少しでも気になるところがあれば、その場で遠慮なく業者に伝えることが大切です。誠実な業者であれば、指摘や疑問にもきちんと対応してくれます。

点検・手直し後に足場を解体するため、足場が設置されているこの段階でなければ、やり直しが難しくなります。

足場解体・清掃(1日)

点検・手直しも無事に終わった後は、養生の撤去と足場の解体を行います。足場の設置時と同様に、足場を解体する際も金属音が響きます。

最後に清掃をして完了です。作業中に発生したゴミや残った資材などを綺麗に片付けて、完工・引き渡しとなります。

予定より工期が早まる場合、遅れる場合の要因

工期が早まる場合

稀なケースですが、工事期間中に職人の数が増員され、工期が短くなる場合があります。

また、天候に恵まれ日が続けば作業が早く進む可能性もありますが、乾燥時間なども必要となるため、極端に工期が短縮されるというわけではありません。

工期が遅れる場合

予定より工期が遅れる大きな要因は天候です。

塗料の性質上「気温が5度以下の時、湿度が85%以上の時」は塗装ができません。そのため、雨や雪が降ったり、気温が低すぎると塗装作業を進められず、工期も延びてしまいます。

できるだけ天候による工期の延長を防ぎたい方は、梅雨時期や台風シーズンを避け、天候が安定している春・秋に工事を行うのがいいでしょう。ただ、この季節は繁忙期となるため、早めの予約が必要となります。

その他に工期が遅れる要因として考えられるのは、下地の劣化が激しい場合です。クラックや欠損などの修繕に時間を要し、予定よりも工期が長引く可能性があります。

まとめ

外壁・屋根塗装にかかる日数は、外壁塗装のみであれば一般的な戸建て住宅の場合で7日~10日間、屋根塗装も一緒に行う場合は10日~14日間が一般的です。

高圧洗浄や下地処理をしっかりと行い、塗料メーカーの規定を守って丁寧に塗装をすることで、塗料本来の性能を発揮でることが可能です。各工程に少しでも不備があると、早期の剥がれやひび割れなどを引き起こし、塗料の期待耐用年数よりも早く塗り替えが必要になってしまいます。

工事中は騒音や臭い、窓の開閉やエアコンの使用などに関する生活への影響も生じるため、お客様にとってはストレスを感じられる期間かと思います。工事や普段の生活において気になる点がある場合は、積極的に業者に相談してみるようにしましょう。

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