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悪徳業者がよく使う手口や手抜き工事の例

社長

外壁・屋根塗装を行う業者の中には、高額請求や手抜き工事などをする悪徳業者も存在します。

悪徳業者に騙されてしまうと、金銭的にも精神的にも大きなダメージを負ってしまうため、業者選びの際は注意を払わなければなりません。

このページでは、悪徳業者のよくある営業トークや危険な見積書、手抜き工事の例などをご紹介いたします。

また、悪徳業者と契約しないためのポイントやもし契約してしまった場合の対処法もご説明いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。

外壁塗装は悪徳業者が多い?

外壁・屋根塗装で悪徳業者が多い理由は、主に次の2点です。

手抜き工事をしてもわかりにくい

色ムラ・塗りムラが無い限り、塗装が完了した直後は綺麗に見えるため、たとえ手抜き工事をされていても気が付きにくいです。実際に不具合が出てくるのは1~3年後なので、その時に始めて手抜き工事があったと判明します。

そして、悪徳業者は不具合が起きた時にすぐに対応してくれず、音信不通になったり、悪質な場合は計画的に倒産していて会社が存在しないといった事態に繋がります。

適正価格が判断しにくい

外壁・屋根塗装は定価が決まっているものではないため、適正価格がわかりにくいです。また、専門知識も要するので、適切な工事内容なのか、必要な工程が含まれているか等も素人には判断が難しいでしょう。

悪徳業者はこのような状況を利用して、相場よりも高い金額を提示したり、本来は不要な工事を提案して高額請求をしてきます。さらに、必要な工程を省いて手抜き工事をする可能性もあります。

特に訪問販売には注意

外壁・屋根塗装の訪問販売には要注意です。もちろん全ての業者が悪徳業者とは言いませんが、訪問販売によるトラブルが多く発生しています。

契約を急かして不要なリフォーム工事を行ったり、相場よりも高額な請求や手抜き工事をする業者もいあるため、飛び込みの業者が来ても安易に敷地内に入れないようにすることが大切です。

実際に国民生活センターのホームページでも注意喚起がされており、訪問販売によるリフォーム工事・点検商法に関する相談がそれぞれ毎年1万件前後寄せられています。

【訪問販売によるリフォーム工事】

年度 2021 2022 2023 2024
相談件数 9,756 10,099 11,861 1,308(2024年5月31日時点)

※リフォーム工事とは、屋根工事・壁工事増・改築工事・塗装工事・内装工事のことを指します。

【点検商法】

年度 2021 2022 2023 2024
相談件数 7,435 8,165 12,510 1,760(2024年5月31日時点)

参照:独立行政法人国民生活センター

点検商法とは、「点検に来ました」と言って突然訪問し、きちんと点検せずに「今すぐ工事しないと危険」「すぐに屋根修理しないと雨漏りする」などと不安を煽り、契約をさせる手法のことです。無料で点検すると言われた場合は注意しましょう。

悪徳業者のよくある営業トーク・手口

悪徳業者によくある営業トークや手口として、次のようなパターンがあります。

30年以上持つオリジナル塗料を勧めてくる

30年以上持つオリジナル塗料を提案してくる業者は、高額請求をしてきたり、粗悪な材料を使用する可能性があるため注意が必要です。

オリジナル塗料といっても、実際には既製品のラベルを貼り替えて自社製品と謳っているもので、本当に長持ちするのか、どのような性能を持つ塗料なのかが不明瞭です。

また、一般的な塗料は高くでも3回塗りで㎡あたり6,000円程度が相場ですが、オリジナル塗料は1万円前後するケースがほとんどです。

国内の大手塗料メーカーから販売されている製品に30年以上持つ塗料は無く、長くでも25年程の塗料しかありません。そのため、塗料メーカーでも開発できていない30年以上の塗料を、ただの塗装会社が作れるとは考えにくいです。

大幅な値引き

値引き自体は悪い事ではありませんが、見積内容を変えずに50万円以上の値引きをする業者は要注意です。

このような業者は、最初から高い金額で見積りを提示し、値引きをして安く見せているだけの可能性が高いです。そのため、ほとんどの場合で値引き後の金額が実際の相場だったり、値引きをしてもまだ相場よりも高額な見積りになります。

さらに、値引きした分、会社の利益を出すために安い材賞を使用したり、人件費を削って手抜き工事をする恐れもあります。

優良な業者は最初から適正価格で見積りを提示しているので、見積内容を変えずに大幅な値引きはできません。大幅な値引きをする場合は、使用する塗料を変更するなど見積内容の変更が必要となります。

モニター価格で値引きする

「モニター価格」や「今だけキャンペーン中」などと言って値引きをし、特別感を出して契約を迫ってくる業者もいます。

ャンペーンを行っている業者は多く、それ自体は問題ありませんが、悪徳業者の場合は値引きをしても実際には安くなっていなかったり、手抜き工事をする可能性があります。

「今決めてくれたら値引きします」等と言われると契約してしまいそうになりますが、悪徳業者か見極めるためにも、必ず他社からも見積りを取って比較するようにしましょう。

もし他社と比較する時間をくれなかったり、モニター価格やキャンペーンを理由に強引に契約を勧めて来る場合は信頼性に欠けますので、キッパリと断るのが賢明です。

契約を急かしてくる

これまでご説明した営業トークや手口とも繋がる部分ですが、契約を急かしてくる業者には要注意です。悪徳業者は契約を取ることだけを考えており、お客様の要望や利益については考えていません。

営業マンは契約を取るために様々な言葉を並べ、「今すぐ契約してくれたら値引きします」「今だけ足場代を無料にします」「すぐに工事をしないと危険」等と、お得感や不安感を煽ってきます。

急にこのようなことを言われると冷静な判断ができず、言われるがままに契約を交わしてしまいそうになるかもしれませんが、契約を急かすには理由があるはずです。他社と比較されたり、インターネットで情報を調べられると、自分の見積りや金額が不適切なもので不利になるとわかっているからです。

もし契約を急かされた場合は、どれだけ営業マンが誠実そうで見積内容も適切だと思う状況だとしても、絶対にその場では契約せずに断るようにしましょう。

危険な見積内容

次のような見積内容を提示された場合は悪徳業者の可能性が高いため、要注意です。

屋根塗装が含まれていない

外壁塗装を行う際は、一般的には屋根塗装も一緒に行います。しかし、悪徳業者の中には屋根塗装が含まれていない見積りを提案し、契約後に屋根塗装を追加工事として提案して高額請求をする業者もいます。

このようなパターンは、お客様を騙す方法として次の2通りの手口が考えられます。まず1つ目は、外壁塗装のみの見積りで施工金額を安く出してお客様にお得だと思わせ、契約をしてから「屋根塗装も一緒にやったほうがいい」と提案するケースです。

できるだけ安く済ませたいという方は多いかと思いますが、金額だけにとらわれず、なぜ安いのか?ということを考えてみるようにしましょう。

2つ目は、外壁塗装と併せて屋根塗装を行うときの相場で見積りを提案し、お客様には適正価格で屋根塗装も行うと思わせ、実は屋根塗装は含まれていなかったというケースです。1つ目の手口と同じく、契約後に屋根塗装を勧めて追加料金を請求し、結果的には相場以上の費用がかかってしまいます。

契約後や工事開始後に追加工事を勧められると断りにくく、相場などの情報を調べる時間も取れないため、業者に言われるがまま追加料金を支払ってしまう方が多いです。そのような事態にならないためにも、複数の見積りを比較して、本当に必要な工事が含まれているかチェックすることが重要です。

もし、屋根塗装が含まれていない場合は、なぜ含まれていないのかを必ず質問するようにしましょう。日本瓦などの塗装が不要な屋根材でない限り、外壁塗装と屋根塗装は一緒に行うのが基本です。

塗料名が書かれていない

塗料名に関しては、商品名・塗料メーカーの2点が記載されているか確認するようにしましょう。もし書かれていない場合は、打合せ時に決めた塗料ではなく粗悪な材料を使用したり、耐用年数の短い塗料を使われる可能性があります。

また、「シリコン塗料」や「フッ素塗料」などと記載されているケースもありますが、これは塗料のグレードの名称であって商品名ではありません。

シリコン塗料といっても各塗料メーカーから数多くの商品が販売されており、それぞれ性能も異なります。実際に使用する商品名がわからなければ、どんな性能があるのか?耐用年数は何年なのか?を判断することはできません。

数量・単価が曖昧

外壁塗装の見積りは、各工程の「数量×単価」で施工金額を算出しています。そのため、数量・単価についても必ず確認することが大切です。

注意すべきなのは「一式」でまとめられている見積書です。

小規模な塗装や修理の場合は数量を一式と書く場合はありますが、通常は下塗り・中塗り・上塗り、雨樋や軒天などの各付帯部、シーリング工事、下地処理などそれぞれ工程ごとに数量と単価が記載されています。

「外壁塗装 一式」というように記載されている場合は、どの部分がどれくらいの面積で、どのような材料を使うのか?が全くわからず、手抜き工事や高額請求をされてしまう可能性があります。

塗料の単価が高すぎる

塗料の単価はグレードによって異なります。

現在は一般的によく使われているシリコン塗料やラジカル制御型塗料は、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗り合計で、㎡あたり2,000円~3,800円程が相場です。一番グレードが高く、耐用年数が長い無機塗料でも㎡あたり4,000~5,500円程になります。

そのため、3回塗りで単価が6,000円以上の見積りは注意が必要です。業者の中には1万円前後する塗料を提案する業者もいますが、ほぼ間違いなく高額請求をしてくる悪徳業者ですので、キッパリと断るようにしましょう。

また、3回塗りで単価3,000円と見せかけて、実は1回塗りの単価で3,000円という悪質なパターンもあります。この場合だと合計で9,000円になり、相場よりも高い費用を支払ってしまうことになります。

悪徳業者に騙されないためにも、詳細な部分まで確認することが重要です。

【塗料のグレード別費用】

グレード 期待耐用年数 1㎡あたりの単価(3回塗り合計)
アクリル 約5~8年 1,000~1,500円
ウレタン 約7~10年 1,700~2,300円
シリコン 約10~13年 2,000~3,300円
ラジカル制御型 約12~15年 2,500~3,800円
フッ素 約15~20年 3,500~4,800円
無機 約20~25年 4,000~5,500円

塗り面積が大きすぎる

塗料の単価が適正な場合でも、塗り面積が大きく出して高額な施工金額を請求する悪徳業者もいます。塗り面積は建物の規模や窓の数、塗装の工法などによって変わるため、適正な面積を知るためにも複数社から見積りを取ることが重要です。

複数の見積りを比較したときに、全ての面積が全く同じになることはほとんどありません。しかし、その中でも数字が大きくかけ離れている見積書があったあ場合は、面積を大きく出して相場よりも高い金額を請求しようとしている可能性が高いです。

一般的な戸建て住宅の塗り面積は以下の通りです。目安として参考にしていただければと思います。

延べ床面積 外壁面積(㎡) 屋根面積(㎡)
20坪(66.2㎡) 100~120 40~55
25坪(82.8㎡) 110~130 50~65
30坪(99.3㎡) 120~140 60~75
35坪(115.9㎡) 130~150 70~85
40坪(132.4㎡) 140~160 80~95
45坪(149.0㎡) 150~170 90~105
50坪(165.5㎡) 160~190 100~115

手抜き工事の例

手抜き工事を行う場合、例として次のようなパターンが挙げられます。

ケレンなどの下地処理を行わない

下地処理とは、塗装前に下地を整えて塗装ができる状態にすることを言い、ひび割れ補修やケレンと呼ばれるサビ取り作業などを行います。下地処理を怠ると、早期に塗膜の剥がれや膨れ、ひび割れやサビの再発などを引き起こすため、非常に重要な工程です。

しかし、施工後は下地が塗料ですべて隠されてしまい、さらに施工不良による不具合が生じるのは1~3年後になるため、実際に下地処理が行われていたのかを確認するのは難しいです。

そのような状況を利用して、悪徳業者は下地処理をしっかりと行わずに手抜き工事し、人件費や材料費を浮かせて利益を得ようとします。

見積書通りの塗装回数を塗らない

外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本です。下塗りには塗料の密着力を高める効果があり、中塗り・上塗りでは同じ塗料を使用し、塗膜に厚みを付けて十分に性能が発揮できるように施します。

悪徳業者の場合は、規定の塗り回数よりも少ない回数で塗装をするという手抜き工事を行うケースがあります。塗り回数を減らすことで材料費が削減できたり、工期を短くして人件費を浮かせることが目的です。

正しい塗り回数で塗装をしないと色ムラができたり、塗料本来の性能が発揮できずにすぐに剥がれてしまい、期待耐用年数よりも早く塗り替えが必要になってしまいます。

塗料を必要以上に薄める

塗装をする際、塗料メーカーが定めた塗布量と希釈率を守る必要がありますが、塗料を必要以上に薄めて手抜き工事をする悪徳業者も存在します。

必要以上に薄めることの目的は2つあります。まず1点目は塗料の量をかさ増しできるため、材料費の削減できるという理由が挙げられます。2点目は、塗料を薄めてサラサラな状態することで作業効率がアップし、塗装にかかる時間を短縮して人件費を削減できるからです。

塗料を必要以上に薄めて塗装をすると塗料本来の性能が発揮できずに、早期の剥がれやひび割れなどが発生し、塗膜の耐久性がすぐに低下してしまう恐れがあります。

塗料が乾燥する前に重ね塗りする

下塗り・中塗り・上塗りと塗装を進める際、前回の塗料がしっかりと乾いてから重ね塗りする必要があります。しかし、悪徳業者の場合は作業時間を短縮して早く工事を終わらせるために、塗料が十分に乾燥する前に重ね塗りをするケースがあります。

塗料が乾く前に塗装をすると、早期に塗膜の膨れや剥がれなどの不具合が発生し、塗料の性能が失われてしまう可能性があります。

悪徳業者と契約しないために

悪徳業者と契約しないために、次の点を覚えておくようにしましょう。

すぐに契約しない

最も重要なのが、契約を急かさせても絶対にすぐに契約しないということです。

悪徳業者の営業マンは言葉巧みに契約を勧めてきますが、高額請求や手抜き工事の被害に遭わないためにも、その場で契約するのは危険です。しつこく契約を迫ってくるような業者は信頼できませんので、断るようにしましょう。

その際、「検討します」や「予算オーバーなので」等と曖昧な伝え方ではさらに営業をかけてくる可能性があるため、毅然とした態度でキッパリと断ることが重要です。

複数社から見積もりを取る

外壁塗装を行う場合、複数社から見積りを取って比較するのが基本です。相見積もりをすることで適正な価格や面積、必要・不要な工事、業者の経験値などを見極めることができます。

悪徳業者は、高額請求や手抜き工事をしていることをお客様に知られないように他社と比べられることを嫌がります。優良な業者であれば、他社と比較する時間を設け、お客様の要望に合わせて納得してもらった段階で契約を結びます。

悪徳業者と契約してしまったら

もし悪徳業者と契約してしまった場合は、クーリングオフ制度の利用を検討しましょう。クーリングオフとは、施工業者と契約をしてから8日以内であれば契約を解除できる制度のことです。

また、もし契約時に「契約解除はできない」等と言われ、お客様自身も契約解除できないものだと思い込んでいた場合や、契約書に必要事項やクーリングオフに関する説明が書かれていなかった場合は、8日を過ぎてもクーリングオフできる可能性があります。

工事が始まっていても期間内であればクーリングオフは可能で、クーリングオフが適用された際には、業者は工事が始まる前の状態に建物を戻すことが義務付けられています。もちろん元に戻す費用も業者が負担します。

その他の相談先として、次のような機関もあります。「クーリングオフが適用されるのかわからない」「悪徳業者に騙されたかも…」というような場合は、一人で抱え込まずに相談してみるようにしましょう。

相談先 電話番号 ホームページ
消費者ホットライン 188 消費者庁 / 国民生活センター
住まいるダイヤル 03-3556-5147 住宅リフォーム・紛争処理支援センター

まとめ

悪徳業者は、モニター価格やキャンペーンなどを利用して契約を急かしてきます。そのため、まずは即決しないことが重要です。

もし強引に契約を迫ってくる場合は、ご自身や大切なお家をまもるためにもキッパリと断るようにしましょう。

また、複数の業者に見積りを依頼し、見積書を比較することも重要なポイントです。建物によって劣化症状や規模などは異なるため、相見積もりをすることで相場や必要な作業内容を把握することができます。

訪問販売によるトラブルも多発しており、近年ではリフォーム業者を装って強盗や窃盗を働く事件も発生していますので、飛び込みの業者が来ても安易に敷地内や家には入れないように注意しましょう。

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